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2025.10.01
デジタル化の取り組みが評価されました!
みなさんは「建退共(けんたいきょう)」という仕組みをご存知ですか?
建設業で働く労働者を対象とした国の退職金制度で、「建設業退職金共済」の略称です。
建設技能者の方はいろんな会社のいろんな現場で、自分の専門性を活かしてお仕事します。しかし、いろんな会社で働くということは、「これまで何日働いたか?」という記録があいまいになりやすく、社会保障という意味では一般的なサラリーマンに比べて不安定な立場でした。
これを解消し、離職後に退職金がきちんともらえるようにしたのが「建退共」です。
「建退共」は建設技能者の方が今日出勤する現場(就業先)で働いた証明(「証紙」と言います)を手帳サイズのノートに貼ってもらい、1日働いたことを証明します。手帳に貼り付けられている証紙がその方の働いた証となり、その枚数に応じて退職金がもらえるという仕組みです。
これは従来、「証紙」を手帳に貼るというアナログな手法でしたが、近年この証紙をデジタルポイントとして蓄積できるシステムが開発されました。当社は4年前に、アナログ方式からこのデジタル方式に協力会社さんを含めて一斉に切り替えました。建設技能者の方は手帳を持ち歩く必要も紛失するリスクもなくなりますし、事務作業者は作業工数が削減できるからです。
今般、この取り組みが評価され、勤労者退職金共済機構から理事長表彰をいただきました。奈良県内では、協力会社さんまで含めたデジタル方式の採用はまだ2社だけだそうです。
電話&FAXが優先!とか、紙に書いて提出!とか、、、事務手続きではまだまだアナログな手作業が残っている建設業界です。協力会社さんを巻き込んで切り替えた際は、1社1社に個別に説明をしたり、システムの操作の都度電話連絡をしたりしながら、各社の現状に添った方法で「元(アナログ)には戻さない」との意思をもって推進してきました。
社内各所で進めている作業工数の削減につながるデジタル化。そこには影で支える事務担当者がいるのです!




